食事は離れのレストラン「arcanam(アルカナム)」でいただきます。
13mもある長いカウンターと、その後ろに一段高くなった席があって、全員が窓の景色を見ながら食事出来るような造りになっていました。
大きな1枚ガラスの向こうには、大きな大きな楠木がそびえ立ち、どんな絵画にも負けない迫力。このレストランの空間は、1つ1つの要素がとてもダイナミック。
最初に、桜海老のクレープとアマゴを蕎麦衣で揚げたものが出てきました。どちらもカリカリと香ばしい。パクッと手でつまんで。
アペリティフはシャンパンにしました。シャンパンは「ローラン・ペリエ」。
<一口のアミューズ 3種のアルモニー>
焼き未来玉蜀黍(とうもろこし)の冷製ポタージュ
秋秋刀魚と千両茄子のオリエンタル風
銀系富士レインボー鱒のコンフィ
ちょっとずつ、色々・・・は楽しくて嬉しい!
盛り付けの様子もカウンター越しにシェフの手がよく見えて、飽きません。
富士レインボーマスは味もさることながら色も本当にきれいでした。
<温野菜>
清水・本マグロ赤身の温製タルトレット
〜ジャンボ赤・緑ピーマンの香味風味〜
<ポタージュ>
修善寺・椎茸のカプチーノ仕立て
〜南伊豆・サザエ、フォアグラの薫り〜
マグロの下にはうすーいタルトが敷いてあります。
熱々の椎茸のカプチーノ仕立ては香り高く、フォアグラも濃厚で美味しかった!
ここからは赤ワインと共に。ボルドーのポイヤックです。
ワインセミナーではどうも不勉強な生徒(=ただ飲みに行っているだけ・・・)だけど、何故だかボルドーだけはとても印象深いのです。やっぱりボルドー好きなのかな。。
<魚料理>
西伊豆・安良里沖・伊佐木のグリエ
ソース・ジュ ドペルシー
〜マイクロトマト、空芯菜、天然クレソンサラダ〜
<肉料理>
あしたか牛肉のブレゼ、粒マスタード風味
レッドムーンのギャレット、五種の季節野菜添え
〜南瓜、花人参、牛蒡、ズッキーニ、隠元〜
イサキ、かなり肉厚でボリュームたっぷり!マイクロトマトって初めて食べましたが、本当に小さいです。ミニトマトよりも全然小さい。だけどちゃんとトマト。グリーンのソースにちっちゃな赤がアクセントで効いています。
お肉料理に到達した時はもうかなり満腹状態!ですが、食いしんぼうなのでしっかりといただきました。
添えられている野菜がきちんと細工されていて可愛かった。人参はお花でしたよ。
あしたか牛はナイフを入れるとホロッとするほど柔らかいお肉。ちなみに肉料理は天城軍鶏にも変更出来るとのことでした。途中、軍鶏を調理しているのが見えたのですが・・・こちらもとっても美味しそうだったなぁ。
ふぅ〜ここまででかなりお腹いっぱい。
・・・・・だけど、大好きなフロマージュタイム!食べないわけにはいきません(笑)。(食い意地が張っている。。)赤ワインもまだ残っているし、マリアージュを楽しまないと。
ハード、ウォッシュ、白カビ・・・と様々な種類のチーズが揃っていましたが、もちろん私は「ちょっとずつ、全部食べたい。。」です。とってもきれいに盛り付けて下さいました。
やっぱりワインとチーズの時間は楽しく美味しい。ちょこっとずつチーズをつまみながら赤ワインを飲んでいたら、周りの方は次々に食事を済まされ、気づけばレストランには私たち二人だけ。。
と、ここで急に照明が暗くなり。「ぎゃっ、長居し過ぎてクローズ?!(涙)」と思いきや・・・
嬉しいサプライズ!
なんと、私たちの結婚3周年記念のお祝いのケーキをプレゼントして下さったのです。
広々としたレストランに響き渡る拍手と「おめでとうございます!」の声。レストランにはスタッフの方たちしかいなかったし、ひっそりとお祝いしてもらえて、それが反って特別な感じがして嬉しかったな。
二人でローソクの火を消して、写真を撮ってもらいました(笑)。
ところで、この蔓を飾る演出って可愛くてステキ。私も真似しようっと。
「ケーキをお切りしますか?」と聞かれましたが、この後にお楽しみのデザートが控えていたので、ケーキはお部屋に運んでもらうことにしました。
<デセール>
静岡・新栗のモンブラン、桃のキャラメリゼ
〜バニラのアイスクリーム〜
コーヒーとミニャルディーズ
〜小菓子〜
わーい。大好きなモンブランです!もうかなりお腹いっぱいだったけど、甘いものは別腹・・・ってことで(笑)。素材の味が生かされた優しい味のモンブランでした。
ミニャルディーズまでしっかりといただき・・・・・もうこれ以上何も入りません(笑)。
目の前に広がる広大な木々、料理から感じられる大地の匂いや新鮮な素材。自然の恵みを五感で感じる料理、長い長い秋の夜長のフルコースディナーでした。
その後、部屋に戻ると先ほどのケーキがちゃんとセッティングされていたのですが・・・さすがに今夜はもう食べられませんでした。。(冷蔵庫に入れて、翌日にいただきました。)