<< March 2024 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
SELECTED ENTRIES
ARCHIVES
CATEGORIES


スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - |- | - |
ただいま!-バスク旅行記・序章-
無事、バスク旅行から帰ってきました!
構想2年、準備に半年・・・・・いつになく気合の入ったヴァカンス計画。念願のバスク地方は、思っていた通り、いえ、思っていた以上に素晴らしい場所でした・・・!

umibasque
海バスクを堪能し、


yamabasque
山バスクを堪能し、


bar
美味しいものを食べ、


TXACOLI
ワインも堪能!


一言でいうと、そんな感じの旅?!(笑)
自分の思い出の記録として、また、これからバスクへ行かれるかたに少しでもご参考になるような情報を、これから少しずつ残せたらいいなぁと思っています。

そう、まず計画の段階で一番困ったのはバスクの旅に関する情報の収集。
まだ日本語のバスクガイド本というものがほとんどなく、ワインセミナーの先生からの情報、昨年もバスクを旅行した今回の旅仲間、RIKIさんyukaさんからの情報、そして、現地に住んでいらっしゃる、もしくは実際に旅行された方々のblogからの情報・・・・・これらが貴重な情報源でした。


Basqueまず、バスク地方に関するごくごく簡単な紹介から。

バスクはフランス南西部からピレネー山脈をわたり、スペイン北東部に位置する、独自の文化を持つ地域。
西は大西洋、東はピレネー山脈という、海と山の自然に挟まれたこの地方は、食も豊か。
今回の旅でも海の幸、山の幸を思う存分堪能してきました。


「神は悪魔に罰としてバスク語を習えと命じた」 

バスク語は他言語から孤立しているため、世界一習得が困難で、「悪魔でさえバスク語を覚える罰をあたえられると神に許しを乞う」とも言われているそう。
(実際に旅をしてみると、標識等でバスク語を目にすることはありましたが、フランスバスクではフランス語、スペインバスクではスペイン語が話されている感じでした。)
独特の文化、言語、独立性・・・おなじみのバスクシャツ(ボーダーTシャツ)とエスパドリーユ、 フランスにおける生ハムとショコラの発祥地でもあります。(elm com.さんの旅行記より抜粋)


次回からは、実際に私たちが回ったコースを出発日からさかのぼって書いていきたいと思います。

バスク旅行記 INDEX

1 1日目 Paris(パリ)
2 2日目 Biarritz(ビアリッツ)
3 3日目前半 Bidart(ビダール)
4 3日目後半 Espelette、Itxassou(エスペレット、イッツァスー)
5 4日目前半 Saint Jean de Luz(サン・ジャン・ド・リュズ)
6 4日目後半 San Sebastian(サン・センバスチャン)
7 5日目前半 Zarautz(サラウス)
8 5日目後半 Getaria(ゲタリア)
9 6日目前半 La Rhune(ラ・リューヌ)
10 6日目後半 L'Auberge Basque(オーベルジュ・バスク)
11 7日目前半 Sare(サール)
12 7日目後半 Bayonne(バイヨンヌ)
13 8日目前半 Paris(パリ)
14 8日目後半 Paris(パリ)


今回のルートについて

海バスク、山バスクをバランスよく周るコースだと思います。
スペインバスクとフランスバスクでは、フランスバスクのボリュームがやや多め。
車さえあれば、このコースはかなり余裕のあるスケジュール(朝もゆっくり出発、ランチも時間をかけてゆっくりと。そして気が向いたらしばらくボーっとする(笑))ですので、どなたでも無理なく周れると思いますが、あちこち精力的に周りたい人には、ちょっと物足りないコースかもしれません。(私たちは同じようなペースのメンバーが揃ったこともあって、この配分で十分満喫出来ました!)


今回の旅計画で参考にした雑誌

・旅(2008年7月号)・・・今回のルートを一番網羅している雑誌
・Pen(2008年5/1号)・・・バスク全体の情報&歴史や文化なども
・FIGARO(2007年6/20号 No.343)・・・海バスクの情報が充実
・FIGARO(2006年1/5・20号 No.310)・・・フランスバスクの情報


今回の旅計画で参考にさせていただいたblog

山バスク海バスク
バスクの砂糖壷
el mundo
| 旅行記(2008年バスク) |comments(5) | trackbacks(0) |
お宅訪問その2 in Paris-バスク旅行記・8日目後半-
aya

お宅訪問 in Paris 第2弾!! お次は楽しみにしていたAYAちゃんのお家へ。
一週間前に、鎌倉の津久井で一緒にお好み焼きを食べたAYAちゃんと、今度はパリのお家で再会。なんだか不思議な気分。

日本から戻ったばかりでお疲れのところ、そしてレッスン(AYAちゃんは自宅でピアノの先生をしている)もあって忙しいのに、その合間を縫って、快く私たちを迎え入れてくれるAYAちゃん。
その上、旅の終盤で外食疲れもあるでしょう・・・と、手作りのランチをご馳走してくれることに!その素敵な心遣いに大感激。

pippo
そして彼も・・・
賑やかな来客に「ウーーン」と伸びをしてから


pippo
「Bonjour!」と快くお出迎えをしてくれた愛犬ピッポ君。

さっきのおじいちゃんちもそうだったけど、AYAちゃんのお家のインテリアもアジアンテイストを取り入れつつ、でもやっぱりパリテイストなんだよねぇ。つまり、頑張りました!!って感じは全くしないのに、自然にセンスよくまとまっちゃうのってどうしてなんだろ。それに、お部屋全体にそこはかとなく漂うインテリジェンスな空気。。これって住んでいる人の内面性から滲み出るものがお部屋にも反映されるんでしょうね、きっと・・・。


「典型的な週末のランチよ〜。」と言うAYAちゃん。「典型的な週末のランチ」ってどんなのよ???超楽しみなんですけど。
aya
なんとも言えぬいい香りに、ちょっとキッチンをのぞかせてもらうと・・・・・

aya
ん?こ、このキノコは!!サンセバスチャンのバルでめちゃ高かったキノコじゃないのっ。

「AYAちゃん、この量だとバルじゃ20〜30ユーロするよ!」と無粋な発言をする私。。(失礼!) La Girolle(ジロール)という、今が旬のキノコだそう。むふぅ、いい香りです。

aya

チキンのロースト ポテト添え、ジロールのソテー、フィンランドのスモークサーモン、ベビーリーフのサラダとラディッシュ、フロマージュ・・・・・
陽の光が燦々と降り注ぐタイル張りの可愛らしいダイニングテーブルには、あっという間にご馳走が並びました。

aya

これがパリの典型的な週末のランチかぁ。。実に絵になる食卓の風景にうっとり。
そして、久しぶりの家庭料理は、正直な体がほっと喜ぶ優しい美味しさで、旅の最後になんてぴったりのご馳走なんだろう・・・と、再び感激。夫は調子に乗ってワインもお料理もいっぱいお代わりしていました。

pianinoピアニストとして活躍するAYAちゃんのお家には立派なグランドピアノの他に、この可愛らしいピアニーノという楽器があります。約170年前のもので、ショパンもこれと同じものを愛用していたのだとか。華やかで力強いグランドピアノに比べて、とっても可憐で優しい音がします。
私たちのリクエストに応えて、AYAちゃんがピアニーノでショパンのノクターンを弾いてくれました。その柔らかい音色はまさに、α波への誘(いざな)い・・・という感じ。長旅で疲労していた体の凝りがすぅーっと軽くなるような、優しい癒しの音色でした。
・・・・・はぁ、なんて素敵なひと時なの。



Le Bac a Glaces食後のデザートは、AYAちゃんが「私の第二の家(笑)」と呼ぶほどご近所さんの、Le Bac a Glaces(ル・バック・ア・グラス)というハイソなアイスクリーム屋さんへ。

私はAYAちゃんオススメの、好きなアイス2種をペリエで割る、という珍しい食べ方にトライ。これがさっぱりとして美味しい!ストロベリーとパッションのジェラートを選んだのも正解だったかも。
そして、ryokoはボリュームたっぷり、チョコレートサンデー(笑)。AYAちゃんと夫は、いちごミルク。
AYAちゃんが我が家と呼ぶだけあって、店主さんはAYAちゃんを見つけると嬉しそうに世間話。そして、「日本料理屋さんに頼まれて作ったんだけど・・・どうかな?味見してみて。」と、抹茶と柚子のアイスクリームを持ってきてくれた。
「抹茶は美味しいけど、柚子はもうちょっと風味を効かせてもいいかも。」なーんて日本語で言いたい放題?!


その後は、AYAちゃんが「私の庭」と呼ぶ(笑)、お家の近所をぶらぶらとお散歩。AYAちゃんのお住まい周辺は、老舗の高級デパート、ボンマルシェを始め、魅力的なお店が立ち並ぶハイソでサンパな地区。見るだけならタダだしと、一本裏通りの超高級アンティーク街やセルジュ・ゲンズブールの家などを案内してもらいつつ、セーヌ川へ。

今日は快晴のパリ、セーヌ川も街並みも、キラキラと輝いていました。セーヌ川の前で撮った写真は、これまた皆飛びっきりの笑顔。最後の最後まで大満足の旅でした。

Seine

「そろそろ生徒さんが家に来る時間だから・・・」と、軽やかに戻っていったAYAちゃん。

高校の同級生だったAYAちゃんがパリに住んで16年、将来のことなんて何も考えられず、ふらふらと流されてきた私と違って、AYAちゃんはすっかり自分のビジョンを持ち、今やその生活はしっかりとこの地に根付いていて、荘厳でお洒落で圧倒的なこの街に、当然のようにすんなりと溶け込んでいました。
芯の強さとしなやかさとを併せ持ち、そして大人の気遣いが出来る、素敵なお友だち。

忙しい合間を縫って、旅の最後に素敵なおもてなしをしてくれたAYAちゃん、本当にありがとう。

Pantheon


さて、今夜の便で帰国する私たちの旅は、本当に本当にこれでおしまいです。



楽しかった旅の興奮が冷めやらぬうちに何とか最後まで漕ぎつけることが出来て、(自己満足だけど)清々しい達成感(笑)。
約一ヶ月の長い間、旅行記にお付き合いいただいた方、コメントを下さった方、本当にどうもありがとうございました!!


次回から、この一ヶ月をチラチラッと振り返りつつ、いつも通りの日記に戻ります。
| 旅行記(2008年バスク) |comments(11) | trackbacks(0) |
お宅訪問その1 in Paris-バスク旅行記・8日目前半-
Le Jardin du Luxembourg

20日(快晴) 昨日、ビアリッツからEasy Jetでパリに戻ってきた私たち5人。夏の陽気のバスクから一転、秋の空気漂うパリに哀愁を感じつつ、夜はリュクサンブールのカフェで山盛りのスモークサーモンサラダを1人1皿、モリモリと食べる。。

Hotel Excelsior宿はリュクサンブールにあるHOTEL EXCELSIORに泊まりました。
寝るだけなので、安くて、RERの駅から近くて・・・で選んだんだけど、なかなかよかったです。宿中に練り消しゴムみたいな甘い匂いが漂っている点をのぞけば・・・。
なにせこの値段(トリプルで1部屋115ユーロ)なのに、角部屋だからか、スーツケースが3個余裕で広げられる広さ。本気で荷造りをする旅の最終日には大変有り難い。そしてトイレとバスも別。
今回、空港からの往復にRERを利用したんだけど、安いし時間も早いしで、これもよかった。(ただし、RERの治安はあまりよくないとの噂もあるので心配な人はバスやタクシーを利用したほうがいいでしょう。)

リュクサンブールはサンジェルマン・デ・プレも近いし、周りに遅くまでやっているカフェもちらほらあったり、雰囲気もよし、立地も便利で気に入りました。

petit dejeuner

で、翌日の朝食はホテルでとることも出来たけど、お昼の便で帰国するよっしーとの最後の食事だし、もう少し寛げそうなリュクサンブール公園近くのオープンテラスカフェでプチ・デジュネ。

petit dejeuner一番シンプルなセットで10ユーロぐらいだったと思うけど、添えられたバターはなんとエシレ。奥さん、このエシレだけで日本じゃスーパーでも500円ぐらいしますよ!!


私たちが朝食をとっている間中、お店の中や外を優雅気ままに歩き回っていたニャンコ。とっても自由。

隣りの古本屋さんでは、おじいちゃんが一冊一冊、それはそれは丁寧にゆっくりと本を並べる姿が。全部並べ終えた頃には日が暮れるんじゃ・・・っていうぐらい、一寸の狂いも無く整然と並べられる本。ちょいと手に取って見るのも気が引けちゃうぐらい(笑)。

のんびりとした土曜の朝の風景。


朝食を終えると、いよいよ、よっしーも日本に向けて出発。あぁ、こうやってどんどん仲間が減っていくのが寂しい。。日本に帰ったらきっとまたすぐ会おうね!と約束をして、リュクサンブール駅までお見送り。
Luxembourg


その後、せっかくなので朝のリュクサンブール公園をお散歩。お花が咲き乱れる公園、無造作に置かれた椅子が可愛かった。さすが、ここはおパリだね。
Le Jardin du Luxembourg

リュクサンブールはパンテオンのすぐ近く。そしてそのパンテオンのすぐ裏手にryokoが留学時代住んでいたアパートがあるそう。

Monsieurせっかくなので、その懐かしのアパートへ皆で行ってみよう、ということに。

可愛らしいブルーの門構えのアパートは、エントランスが中庭のようになっている。こういう造りはめずらしいらしく、ryokoもお気に入りだったとか。門の外から中庭をのぞくと、石畳のアプローチと、とてもいい感じに配されたグリーンやお花。本当に素敵。

「わー懐かしい。」「素敵だねぇ!」なんて言っていたら、管理人さんが出てきて中へどうぞ、と入れてくれた。

中に入ってみると、アパートの壁沿いには葡萄の蔓が絡まっていて、今、ちょうど葡萄がたわわに実っているところ。まぁ、なんて絵になる光景でしょう。。



そう思ってシャッターを押していると、葡萄の下のドアが開き、中からおじいちゃんが・・・

Monsieur
「あ、ryoko。」  「おじいちゃん!お久しぶりです。」

感動の再会シーン。


Monsieur
「葡萄、食べてく?」


Monsieur
・・・・・というわけで、おじいちゃん宅で葡萄をご馳走になることに。

1人に1房ずつ、丁寧に洗っては差し出してくれるおじいちゃん。正直、こういうところに生っている葡萄って味は酸っぱいのでは・・・と思っていたんだけど、1粒食べてびっくり。デラウェアみたいな甘さ。安心して美味しくパクパクといただく(笑)。こんな美味しい葡萄が家の壁に生っているなんて、いいなぁ。

Monsieur

葡萄をパクつきながらも周りをキョロキョロ。だって、おじいちゃんのお家、とっても可愛いんですもの!!キッチンに飾られたキリムみたいなタペストリーとか、食器も棚も、その奥に見えるお部屋も・・・やばい、全部可愛い。部屋のドアなんてビビッドなカラーで大胆にも可愛いアートがペイントされている。
ryoko曰く、おじいちゃんは昔、デザイン学校の先生をしていた人で、このアパートの庭もおじいちゃんが任されてやっているんだけど、とてもセンスがいいんだとか。

Monsieurおじいちゃんのお家はメゾネットの特別な造りになっていて、可愛い螺旋階段を上ると明るいリビングルーム。(っていうか、すっかりお宅拝見させてもらっている。。!)

旅行が大好きで、世界中を旅しながら集めたコレクションの数々がご自慢のおじいちゃん。あれこれ指しながら説明してくれる様子がなんとも可愛い。
この、石造りみたいなニッチ(←そもそもこの壁自体がすごい・・)にもおじいちゃんのコレクションがいっぱい。

「これはイギリスの古い顕微鏡だよ。」とか、


「これ、ピカソ。本物だよ。」とか。
えっ・・・おじいちゃん、それってすごくない?!
Monsieur


思いがけないお宅拝見でしたが、うーん、楽しかった!途中、外出から戻ってきた娘さんは、突然家の中が日本人だらけでびっくりされたことでしょう。。おじいちゃん、ご親切にどうもありがとうございました。

metro

さて、偶然にもこの週末は文化遺産の日だそうで、美術館、教会、歴史的建造物が無料で見学できるという、なんともラッキーな日。

というわけで、みっちゃんは美術館巡りへ。ryoko、のじゃん、私の3人はメトロに乗って、Savres-Babyloneへ。(8日目後半へ続く・・・)
| 旅行記(2008年バスク) |comments(2) | trackbacks(0) |
ショコラと生ハム発祥の地Bayonne-バスク旅行記・7日目後半-
Bayonne

偶然通りがかった、純白の花婿さんと花嫁さん。Bayonne(バイヨンヌ)の街角にて。


Bayonne

美しい村の次は、一気に都会。ここ、バイヨンヌはフランスバスクの中心都市。Adore(アドール)川とNive(ニーヴ)川という大きな2つの川が流れており、街の中心地には大きなカテドラルがあります。都会とはいっても随所にお花が飾られたり、可愛らしい街並みが続いたりと、とっても雰囲気のいい街。また、ヨーロッパにおけるショコラ発祥の地でもあるここバイヨンヌには、街のあちこちにショコラ屋さんがあります。



Pierre IBAiALDE

そして、バイヨンヌといえば、生ハム。(生ハム発祥の地とも言われている。)
そこで、生ハムを製造しているアトリエPierre IBAIALDE(ピエール・イバイアルデ)で、今度こそ本日の社会見学。
ここでは実際に生ハムの製造工程を見学させてくれます。(昨日、ryokoがラリューヌの山頂から電話をして(笑)予約を入れてくれたのだ。)
見学は無料ですが、ガイドはフランス語のみ。今回はryokoが通訳をします、ということで無事交渉成立。

Pierre IBAiALDE
アトリエを案内してくれる美しいお姉さんにウットリ(特に男性陣)しつつも、


Pierre IBAiALDE
ryokoの話に熱心に耳を傾ける我々であった。。
(今回、見学者は私たちのみの貸切コースでしたので。)


Pierre IBAiALDE

このアトリエでは、生ハムのもととなる豚(出来る限りの自然法で飼育されてるそう)はもちろん、香辛料もバイヨンヌ産の岩塩、エスプレット(バスク産の唐辛子)を使用し、細部に渡って丁寧にこだわって作っています。

血抜きをした豚に香辛料をまぶしつけた後、低温の熟成室で塩にまぶして熟成。味が馴染んだら香辛料を洗い流し今度は乾燥させ、つり下げて熟成。完成までの全工程には数ヶ月を要します。大きな固まりだと1年近くも。

Pierre IBAiALDE

最後は試食タイム。生ハム、鴨のペースト、ソシソン(ソフトサラミのようなもの)などを試食。我が家はその中で特に気に入った瓶詰めのペーストとソシソンをお買い上げ。それから、日本に帰って皆でのお土産会用にもソシソンを1本!あぁ、瓶もののお土産がどんどん増えていく・・・(笑)。

その後は、皆で本当に最後の最後のランチ・・・といってもすっかりランチタイムを逃してしまったので、マルシェの近くのカフェで、バスク豚とチーズのプレートなどを食べる。
それからせっかくなので、そのカフェのお向かいにあったPatisserie Lionel Raux(パティスリー リオネル・ロー)でチョコレートを。よせばいいのに、またまた瓶詰めのチョコ菓子(チョコのテリーヌ)を買ってしまう。が、これが日本に帰ってから食べたらとても美味しく、重量オーバーしながらも持って帰ってきた甲斐があったというもの(笑)。

Bayonne

というわけで、バイヨンヌでのお目当て2つ、生ハムとショコラも満喫することができ、大・大・満足。

そして遂にいよいよバスクを離れる時がやってきました。。また、あと数日バスクに滞在するRIKI、yuka夫婦ともここでお別れ・・・うぅ寂しい。。この5日間の7人旅、本当に本当に毎日が楽しかった。特にバスク旅行2度目の2人には、全ておんぶに抱っこで、すっかりお世話になりました。こんなに効率よく、しかもとてもいいペースで、美味しいもの、楽しいものを巡れたのは2人のおかげ。本当にどうもありがとう!!


Basque初めてのバスク。
見るもの、食べるもの、本当に毎日が充実していて、後に仲間と旅行を振り返る時、「一番楽しかった日は?」、「一番美味しかったものは?」と言い合ったのですが、すぐに答えが出せず・・・それほど毎日が美味しく楽しかったのです。
きっと、私たちはまだまだバスクのほんの一部しか見ておらず、もっともっと魅力的なものがたくさんあるのだと思うのですが、今回、初めてのバスクを体験するには十分満足出来るコースでした。

また、私たちが目にしたバスクは、美しい景色と、のんびりした空気と、親切な人々・・・というイメージで、それは平和そのものという感じでしたが、ワインの先生は、美食の街としての魅力を語って下さった一方で、バスクの独立を求める運動や、それに伴うテロ事件などについても触れられました。

バスクが、いつまでも今の素朴で優しい街や村でありますように。そして、本当の平和が訪れますように。感謝の気持ちも込めて、そう願いたいです。


さて、長らく続きましたバスクの旅はこれで終了です。
・・・・・が、バスクからパリに戻った翌日、日本への帰国日であったものの、短いパリでの滞在も非常に思い出深い一日であったので、あともう少しだけ旅行記を続けようと思います。
エンドレスに続く旅行記にうんざり(笑)されている方には大変申し訳ありませんが、あと一日(分)だけ、お付き合いいただければ幸いです!

(というわけで、8日目へ続く・・・)
| 旅行記(2008年バスク) |comments(2) | trackbacks(0) |
フランスの美しい村Sare-バスク旅行記・7日目前半-
lAuberge Basque

19日(曇りのち晴れ) Bonjour!最高に爽やかな目覚め。皆、口々に「ぐっすり眠れたぁ〜!」と満足そうなスッキリ顔。

lAuberge Basque

朝食は、室内のダイニングスペースでとることも出来るけれど、私たちは澄んだ朝の空気を感じられるテラス席をリクエスト。

思わず深呼吸したくなるような清々しい緑の中で、ピレネー山脈を眺めながらの朝食は本当に気持ちがよく、その風景を全て切り取ってしまいたくなるぐらい、絵になる光景でした。
また、この地域ならではというか、朝食に出てきたガトーバスクがとても美味しかったな。

lAuberge Basque

オーベルジュバスクの厨房、大公開。レセプションの脇がガラス張りになっていて、そこから厨房の様子が見えるようになっているのです。
アクセントカラーは赤で統一。ディナータイムには、キビキビと動くシェフたちの姿を目にすることも出来ますが、きれいに磨き上げられた美しい厨房は、オフタイムでさえも実に絵になります。


さて、非常に名残惜しいオーベルジュバスクともいよいよお別れ。荷造りをして、チェックアウトの手続きをとっていたその時、先に外に出ていたみっちゃんが

「みなさーん!事件、事件。」


なになにッ、今度は何が起こったの??と慌てて外に出ると、駐車場の前には2日前なくなったはずのカーナビを手に持ったRIKIさんが・・・・・


「どーもすみません。ありました。」
RIKI
おリキ、平謝りの図。


ええっ、一体どういうこと???

確かに盗まれたにしては、疑問点の多かった車内。(他の貴重品は盗られていない、とか、鍵や窓は壊されていない、とか。)
もしかして・・・と思い、ダッシュボードを取り外してみたら、奥のほうにペタッとカーナビが貼り付いていたらしい。開閉時の衝撃で、ダッシュボードの外に飛び出してしまっていたみたい。。
一昨日の警察騒動は一体なんだったのー?!と、ざわつく面々(笑)。



おリキ、現場検証を強いられるの図。
RIKI
「ここを開けたら・・・」


RIKI
「ここの奥のほうにペタッと・・・」


・・・・・オネエマンズの視線がちと痛い?!(笑)


いえいえ、この5日間、常に後続車の私たちに気を配り、華麗なハンドル捌きで正しい道へと導いてくれた我らのリーダー。私たちは安心してただその後ろをついて行けばいいので、RIKIアニキのおかげですっかり楽々ストレスフリーな旅をさせてもらっていました。
さらに最後はこんなオイシイ旅のネタまで提供してくれて・・・・・本当にありがとう(笑)、愛すべき我らのリーダー!!!

そして、私たちの騒動を「一体どうしたの??」という顔で見ていたオーベルジュバスクのレセプションのお姉さん。ryokoが一連の事情を説明すると、、

「あらあら・・・・・まぁでも無くなるよりよかったじゃない?あったんだから。」

そりゃそうだ、本当にあってよかったよね〜〜(涙)
・・・・・というわけで、無事出てきたカーナビを早速装着し、Sare(サール)に向けて出発!

sare

この美しい並木道をひた走り・・・・・


サールのle Musee du GateauBasque(ガトーバスク博物館)に到着。
ここで大人の修学旅行、社会見学第2弾「ガトーバスクの作り方」を見学するつもり。

leMuseeduGateauBasque

・・・・・だったのですが、残念ながらすでに11時からの講習会がスタートしてしまっていて、途中見学はならず。次回は15時からだというので、さすがにそこまでは待てず、隣りの販売コーナーで売っていた自家製の焼き立てガトーバスクを買って帰ることに。

sare

さて、ガトーバスク博物館の周りはなーんにも無い(笑)、ですが、実はこのSareという村はバスク地方で「フランスの美しい村(LES PLUS BEAUX VILLAGES DE FRANCE)」 に指定されいる3つの村のうちの1つ。
この地方独特の真っ白な壁に赤い窓枠の家と、のどかな牧草地。ちょっと車を降りて歩いてみると、ハーブが自生していたり、きれいな花が咲いていたり・・・そんな何気ない風景に癒される、静かな美しい村でした。(7日目後半へ続く・・・)
| 旅行記(2008年バスク) |comments(0) | trackbacks(0) |
ハイセンスなオーベルジュL'Auberge Basque-バスク旅行記・6日目後半-
lAuberge Basque

ラ・リューヌ山から無事下山した一同が向かった先は、今夜の宿があるSaint-Pee-sur-Nivelle(サン・ペ・シュール・ニヴェル)。
サン・ペ・シーュル・ニヴェルはSare(サール)にほど近く、海バスクのサン・ジャン・ド・リュズからも車で15分ぐらいの距離にある山バスク。遠くにピレネー山脈を望むこの美しい山間に、昨年OPENしたばかりのL'Auberge Basque(オーベルジュ・バスク)があります。
こちらのオーベルジュに泊まるのも、今回の私たちの旅のメインイベントの一つ!期待感が高まります。

オーナーシェフは、アラン・デュカスにその才能を見出され、かつてパリの5ツ星ホテルの厨房を任されていたというセドリック・ベシャド。今年の1月、青山のブノワにてフードフランスにも参加された、あのイケメンシェフ(!)(1/27の日記参照)です。

レストランを擁する新館と、17世紀に造られたバスク地方独特の建築様式の宿泊施設からなっており、上の写真のように、庭側から見るとシンプルでモダンな建物ですが・・・・・

lAuberge Basque
このように正面から見ると、17世紀のバスク建築の面影を残した、周りの風景に溶け込む伝統的な佇まいです。裏と表、まるで別の建物のよう。


内装は、ベルギーのインテリアメーカーFlamant社によるもの。お部屋には余分なものは一切なく、シンプルでモダンだけど温かみもある感じ。広々ゆったりとしたベッドや上質なインテリアに女性陣はこれまでにないテンション↑↑↑。ピクニックの疲れも一気に吹き飛ぶ勢いです(笑)。
lAuberge Basque


そして、お部屋のテラスから見えるこの景色!うーん、素晴らしい!!
lAuberge Basque


早速テラスにてウェルカムドリンクのフレッシュジュースでカンパーイ。添えられていたお菓子はメゾン・アダムのマカロンでした。
lAuberge Basque


ディナータイムまではそれぞれの部屋でオーベルジュライフを満喫。快適なバスルームでシャワーも済ませ、ちょっとドレスアップをしてレストランへと向かいます。
lAuberge Basque


今日は7人揃っての最後のディナー。この旅が皆で毎日楽しく元気に過ごせたことに感謝しつつ、シャンパンで乾杯!
lAuberge Basque



ツナとアプリコットとシトロンをあわせたアミューズ、エスペレットのピマン(唐辛子)を使ったラム肉の燻製の前菜には、まるでバスク十字をイメージしたかのようなマンゴーソース。そしてメインのマグロには鰹節のようなトッピング・・・(と思いきや、あとでシェフに伺ったところ、鰹節ではなく、サンジャンドリュズで一般的に手に入るマグロ節(?)なんだそうです。味も削り方も鰹節にそっくりだったので、びっくり。)

あぁ再びセドリックの料理が食べられるなんて、しかも東京ではなく、彼のオーベルジュで・・・・・なんだか夢みたいです。

lAuberge Basque



なんと嬉しいことに、ソムリエのサミュエルが、ブノワでyukaさんに会ったことを覚えていて、「わざわざ日本から来て下さってありがとう。」と、食後酒をご馳走してくれました。3,000本のリミテで貴重なワインなんですって。甘くて香りのいいお酒でした。

lAuberge Basque



食後にセドリックと少しお話することも出来ました。セドリックは、日本とバスクは食材にも通じるものがあるし、言語だって似ているんだよ、と言います。遠く離れた日本とバスクの共通点・・・・・なんだか不思議。でも確かに、言語のことはよく分からないけれど、食に関しては、この旅でも日本の味に近いと感じることが度々ありました。今夜のマグロ節も然り、です。

lAuberge Basque

相変わらず素敵なセドリックにも会えて大感激(笑)。
何より、今、こうしてオーベルジュバスクで皆と食事をしているという夢のようなシチュエーションに、すっかりと酔いしれた夜でした。
| 旅行記(2008年バスク) |comments(0) | trackbacks(0) |
決死の(?!)ピクニックLa Rhune-バスク旅行記・6日目前半-
La Rhune
「オーイ!」遥か上のほうにRIKIチームの姿・・・・・確認できますか?(笑)


9/18(曇り) 今日は女性陣も頑張って早起き。皆で朝のSURF見学・・・・・!の予定が、残念ながら本日波無ーし。
san sebastian

yuka&よっしーは宿から爽やかに歩いてきましたよん。朝のお散歩コース。
オネエマンズ(←よっしー命名・私たち年上ねーさんチームのこと(笑))はもちろん車で移動(笑)。
しばらく海沿いを皆でお散歩。うん、やっぱり朝の海は気持ちいい。

HospedajeDonosti@B&B
そして今日の朝食はアマリア特製のパンケーキ!こんなに高く積み上げられたパンケーキって見たことある?ちびくろさんぼの世界だ。。
そうこうしている間にも次々と焼き上がるパンケーキ・・・食べても食べてもなくならず(笑)。
「だって、あなた達パンケーキ好きでしょう?」とアマリアはニッコリ。
でも本当にふわふわで美味しいの。ハチミツかけたり、チョコレートソースかけたりして皆でパクパク食べました。


HospedajeDonosti@B&B朝食後はキッチンを拝借し、お弁当の準備。
今日は、フランスバスクのラリューヌ山へピクニックに行く予定なのです。

昨日スーパーで買ったハム、トマト、サラダミックス、チーズ、フルーツ、バゲットなどなどを食べやすい大きさにカット。
食べ切れなかった美味しいパンケーキの残りも詰めていくことに(笑)。


さて、準備が整ったらスペインバスクともいよいよお別れ。
2日間とってもお世話になったリュズとアマリアにお礼を言って、再びフランスバスクへと戻ります。



時間があれば、リュズオススメのスペインバスクの海辺の街、オンダリビアへも行きたかったけれど、ついついのんびりペースになってしまったので、今回はスルー。オンダリビアへは後日RIKIチームが訪れますので、そちらの日記をお楽しみに!
La Rhune

途中、「やぎのがらがらどん」の横断に遭遇し、行く手を阻まれたりしながら・・・(笑)
La Rhune



La Rhune(ラ・リューヌ)に到着!麓のサン・イニャス村には登山列車Le Petit Train(プチ・トラン)の駅があります。赤×白のバスクカラーがとても可愛らしい駅。
La Rhune

登山列車は30分間隔で運転されているのですが、お昼休みは少し間隔が空くようです。
運悪くその時間に当たってしまったので、お向かいのお土産やさんをのぞきつつ、しばらく駅で列車が到着するのを待ちます。
La Rhune


La Rhuneようやく列車が到着!

単線の、可愛らしい窓無しトロッコ列車です。
ピレネーのもみの木やランド地方の松を使った車体は80年間も使用されているそうで、なかなか味があります。








いざ、乗り込んで出発!


歯付きの線路に車体を引っ掛けて、急勾配を登ります。標高905mの山頂まで35分の列車の旅は、途中、崖っぷちを走ったりして結構スリルもあり、
La Rhune


さらに、馬がいたり、
La Rhune


羊の群れもいたり、
La Rhune


そんな景色を見ていたら、あっという間に山頂に到着!
La Rhune


残念ながら霧がかかっていて、見晴らしはあまりよくありませんでしたが、晴れ渡った日には、ビアリッツやサンジャンドリュズが一望出来る大パノラマが広がるそう。
La Rhune


お腹もペコペコなので、早速山頂でお弁当を広げます。今朝、みっちゃんがバゲットに切り込みを入れてくれたので、それを適当にちぎって、朝食の残りのバターを塗り、レタスやハムやチーズを挟んでいただきまーす。もちろん、食事時のアルコールは欠かせないメンバーですので(笑)、ゲタリアで買ったチャコリと麓の売店で買ったシードルにて乾杯!
La Rhune


La Rhuneこちらは、3日目のイッツァス村で買ったチーズ、オッソー イラティと、エスペレット村で買った唐辛子のジュレ。
このチーズとジュレの組み合わせが非常によく合うのです。もちろんチャコリとの相性もバッチリ。
なんとも贅沢なピクニックです!


食後は山頂のカフェでショコラショーを飲み、トイレなども済ませて・・・・・
いよいよ下山開始。下りは歩いて下りることにしたのです。


膝の調子がイマイチのryokoはトロッコで下山。「んじゃ、下で待っててね〜!」と気楽な気持ちで見送る。後に感動の再会になるとも知らずに・・・。
La Rhune


さて、我々も出発。
La Rhune


これが、思いのほか序盤からいきなりハード。
大きな石だらけの、道無き道を下ります。。

La Rhune
手を振っているけど、実は結構必死で下山中・・・(笑)。


中盤、のじゃんチーム(のじゃん、よっしー、私)とRIKIチーム(RIKI、yuka、みっちゃん)の間に間隔が開き、先を進んでいたのじゃんチームは途中で間違った方向へ。。(因みに先頭を歩いていたのは私・・・(汗)。のじゃんチームのみんな、ごめんね!)


嬉しそうに行く先を指し示すウカレ子1号。すでにこの時点で道間違ってます。。
La Rhune


全然違う方向に下山していることに気づかず、岩に登りポーズをとるウカレ子1号、2号。
La Rhune


途中でふと、トロッコの姿が全く見えないことに気付き(トロッコと同じ方向に下山しているはずなのに?!)、すれ違った登山者に自分達の向かっている方角を尋ねる。

「キミたちはAscain(アスカン)に向かっているよ。あと2kmでアスカンだ。ラ・リューヌの駅までは・・・そこから山道を3km登らないといけないね。」

ガガーン!!!もう今さら戻ることも出来ないところまで来ているし、アスカンに辿り着いたところで、そこからまた3kmも山を登る気力や体力なんて残ってない。第一そんなことしていたら日が暮れてしまう。。皆も心配するし、どうしよう。

とりあえず、アスカンへとつながっている道をトボトボと下山。だんだんと近づいてくるアスカンは、ところどころに家がポツンと建っているだけの、なーんにもなさそうな街。。
実は最悪なことに、携帯電話も車に置いてきてしまったので、皆と連絡を取ることも出来ず・・・あぁどうしよう。
ようやくアスカンに辿り着いた時、やはり下山してきたフランス人夫婦に思いきって事情を説明。すると、「よかったら、ラ・リューヌの駅まで車で送っていこうか?」と、素敵な申し出が!!!(涙)

La Rhune何度もお礼を言いながら、アスカンの登山口に停めてあった親切な夫妻の車に乗り込む。
ダンナさんはラグビーのコーチをしている先生だそうで、アスカンにお住まいとのこと。わざわざ家とは逆方向のラ・リューヌの駅まで送って下さったのです。


うねうねとした山道は、車でも少々かかる距離・・・・・見覚えのある赤と白の駅舎が見えてきた時には思わず歓声が上がりました(涙・涙)。
最後は「bonne journée!!」と大きく手を振ってくれた先生。あぁ本当に助かった!先生、本当にありがとう!

そんなわけで、なかなか下山してこない皆を心配するryokoや、正しい道を進んだものの険しい道に苦労したRIKIチームとも無事再会。気軽な気持ちでスタートしたハイキングは、終わってみれば、それぞれにとってかなりインパクトの強い旅の思い出となったのでした。。(というわけで終盤は気持ちの余裕も無く、写真も一切無し(笑)。 → 追記:後日、よっしーから先生との記念写真をもらったので、そのうちの1枚を追加UP。)



・・・・・次回は一転パラダイス、「L'Auberge Basque(オーベルジュ・バスク)」のご紹介です。(6日目後半へ続く・・・)
| 旅行記(2008年バスク) |comments(2) | trackbacks(0) |
小さなスペインの港町Getaria -バスク旅行記・5日目後半-
Getaria

Getaria(ゲタリア)は、カンタブリア海に面する小さな港町。サラウス同様チャコリの産地で有名な場所であると共に、新鮮な魚介類が水揚げされることでも有名です。ここで水揚げされるカタクチイワシで作られたアンチョビは、「カンタブリア海のアンチョビ」として世界中で珍重されるそう。
・・・・・というわけで、美味しいアンチョビを求めて我々もいざ、上陸。

Getaria

ここは、私が訪れたスペインバスクの中でもっとも異国情緒を感じた場所。多分、人々の生活に一番近いところに触れられたからかも。
狭い路地を見上げると、カラフルな洗濯物が一面に干され、学校が終わった少年たちは、賑やかに家路へと着く。
ここで暮らす人たちの日常を、ほんの少しだけ肌で感じることが出来ました。
そうそう、そういえばここゲタリアは、バレンシアガが生まれ育った街なんですって。

サンサルヴァドール教会の近くSALANORTで、美味しそうなアンチョビやチャコリを買ったり、見晴らしのいい丘の上でボーッと海を眺めたり、写真を撮ったり。思い思いにのんびりと過ごす、ゆったりとしたいい時間。

Getaria

さて、そろそろランチタイム。このあたりのレストランの名物はなんといっても、その日の朝に獲れた新鮮な魚一匹丸ごとの炭火焼。レストランの入り口や裏口に大きな炭火焼の網があって、その上で、お店の人が汗だくになりながら、せっせと焼いています。肉や魚を挟んで焼く網が大きな魚の形をしているのがとても可愛らしい。

Getaria

魚介の出汁がたっぷりと滲み出た優しい味のスープ、驚くほど柔らかいイカのフリット、そして、イワシやスズキの炭火焼。
私たちのテーブルを担当してくれた、体格のいい彼。外見に似合わず文学青年(?)らしい。
「ヨシモト、ムラカミ・・・」 最初、苗字しか言わないのでピンとこなかった私たち。
「ミシマ・・・」
「あぁ、文豪の名前ね?よしもとばなな!村上春樹!」・・・そうそう、とニッコリ。
よく気の利く彼が焼き魚と共に嬉しそうに持ってきてくれたのは、なんとキッコーマンの醤油。「はは、日本人だからね。」と苦笑していた私たちだったけど、せっかくなのでその醤油を垂らして食べてみると、、
「ヤバイ・・・美味い!!そうそう、オリーブオイルと醤油って合うんだよね。」
「わーん、ごはんと味噌汁と大根おろしが欲しくなっちゃう!!」

・・・・・とってもキケンな美味しさなのでした(笑)。

うーん、またまた海バスクを満喫してしまった。ゲタリア、小さな小さな街だけど、オススメです。


san sebastianゆっくりとしたお昼を済ませ、サンセバスチャンに戻ってからは、各自自由時間。
宿の近くでショッピングをしたり、カテドラルを訪れてみたり。

・・・・・と、ここでちょっとした事件が起こりました。
車でサーフィンに出かけていたRIKIさんが海から戻ってくると、ダッシュボードの中にしまっていたカーナビが消えていたのです。。慌ててレンタカーのHPをチェックしてみると、「任意保険に入っていない場合は800ドルを申し受けます」とのこと。(入っていなかった。)うっへーと思いつつも、手持ちのカードの保険で何とかなるかもしれないし、とりあえず書類を作成してもらうため警察へ。
ちょっぴり凹んだ事件でしたが、これまで全て順調だし、誰かがケガをしたり病気になったりしたわけでもなく、思い出の大事な品でもパスポートが無くなったわけでもなし、お金を払えば済むことなのでヨシとしよう!と、気持ちを切り替えて2日目のバル巡りへGO。


goizargi

本日、新規に開拓したお店はGoiz-Argi(ゴイサルギ)。開店以来全て手作りというピンチョスはどれも丁寧に作られていて美味しい。奥さんをはじめ、お店の方も皆感じがよく親切で、家庭的な温かいお店です。

その後、ラストフォアを食べに再びサンテルモへ行き、あれこれ堪能しつつも、そろそろ旅の疲れが出てくる者あり、長い一日色んなこと(笑)あり、で、今夜はちょっと控えめのお開きとなりました。
| 旅行記(2008年バスク) |comments(4) | trackbacks(0) |
チャコリワイナリー見学Zarautz -バスク旅行記・5日目前半-
talaiberri

9/17(晴れ) サンセバスチャンで迎える朝。男性陣は早起きして海へ。女性陣は朝食ぎりぎりまでたっぷりと睡眠(笑)。

HospedajeDonosti@B&BHospedajeDonosti@B&Bでのお楽しみの一つ、お料理上手のアマリアが腕を振るってくれる朝食タイム。今朝は、たっぷりポテト入りのもっちり・ふわふわムレツ。
リュズが「アマリアの作るオムレツは美味しいわよ。」と言っていたけど、本当にその通り。作っているところを見たかったなぁ・・・早起きして、ちゃんと習っておくんだった(笑)。

他にもバスケット山盛りのトーストにジャムとバター、シリアルにミルクにコーヒーにオレンジジュース・・・朝からモリモリ、ゲラゲラと元気いっぱいの我ら。
HospedajeDonosti@B&B

さて、昨夜バルでさんざん飲んだバスク地方名産の伝統ワイン、チャコリ。今日はそのチャコリの生産地、Zarautz(サラウス)のワイナリーTalai Berriを訪ねてみることに。今回の旅のテーマは「大人の修学旅行」なので、一応、社会見学もしておかないとね(笑)。

サンセバスチャンから西に15kmほどいくと、海沿いのすぐ脇に緩やかな丘が現れ、その見晴らしのいい丘をぐんぐん上っていくと、一面の葡萄畑の中にTalai Berriのワイナリーが見えてきます。大きなアーチ型のドアを叩くと、ゆっくりと扉が開かれ、中から4代目のビセンテさんがにっこり笑顔で出迎えてくれました。

Talai Berriワイナリーツアー
1人10ユーロ 要予約・説明はスペイン語のみ

talaiberri

実はこちらのワイナリー見学の説明はスペイン語のみ、なのですが、強引に出かけてしまった私たち。(予約は、リュズにスペイン語でお願いしてしまいました。)
ほとんどスペイン語しか話さないビセンテさんに代わって、娘さん(多分、5代目のオンディスさんの妹さんかお姉さん)が案内をしてくれましたが、この方も英語はほとんど話さないようでした。
というわけで、詳細なお話は聞くことが出来ませんでしたが、チャコリを生産する時に実際に使用する大きなステンレスタンクの部屋を見せてもらったり、圧搾機を見せてもらったり、ワイナリーの雰囲気は存分に味わいました(笑)。そして何と言ってもこの見学の目的の一つ、チャコリの試飲タイム!これだけは言葉の壁なんて問題なし(笑)。

talaiberri

「そんなに高くから注がなくてもいいんだよ、これぐらいで十分。」と、ビセンテさん。
クオリティの高いチャコリは、あまり高いところから注いで泡を飛ばしたりせず、ワイングラスでしっかりと香りと味わいを楽しんで欲しい、ということらしいです。(バルなどで出されるチャコリは、通常、ボテガと呼ばれる寸胴グラスに高いところからジャバジャバと注ぎ、水代わりにグイグイと飲む感じ。)

talaiberri

広いテラスにテーブルを出してもらって、葡萄畑を眺めながらの試飲タイム。コクもありつつ、すっきりとした喉越しのチャコリ。チーズやサラミとの相性もバッチリ。

talaiberri

見渡す限り一面の葡萄畑!絶景のロケーションで飲むチャコリはまた格別な味わいです。

最後に皆で記念撮影をする時、yukaさんが慌ててテーブルの上のチャコリの瓶を手に持つと、嬉しそうな顔をして親指を立てるビセンテさん。実は事前に雑誌などで度々お顔を拝見していたので、最初に扉が開いた時、「あ、あのおじいちゃんだー!!」と有名人に会えたような、とても嬉しい気持ちになったのです。本当はそんな気持ちもちゃんと伝えたかったな。。次回はスペイン語の勉強をしてから来なくては(笑)。
国外への輸出はわずか10%のみのTalai berriのチャコリ。通常私たちはなかなか口にすることが出来ないワインだけに、本当に貴重ないい体験が出来ました。

Getaria

大満足のうちに大人の社会見学を終えた私たちは、さらに海沿いを西へ5kmほど、スペインの小さな港町、Getaria(ゲタリア)へと向かいます。(5日目後半へ続く・・・)
| 旅行記(2008年バスク) |comments(2) | trackbacks(0) |
夢のバル巡りSan Sebastian-バスク旅行記・4日目後半-
GANBARA

さて、サンセバスチャンへの到着は、この旅で一番手こずってしまいました。なぜなら、今までの海リゾートや山中の村と違って、サンセバスチャンは「ちょっとした都会」だったからです。
一方通行や車進入禁止だらけの碁盤目のような道・・・行きたい場所になかなか辿り行けない!!曲がりたいところで自由に曲がれる徒歩の人たちがうらやましく思える・・・・・そのうち前を走るRIKI車ともはぐれるし。。えーん、人は多いし、車も多いし、泣きたい気持ちでゴチャゴチャした道を何十周もぐるぐる回り、ようやく無事RIKIさんと合流。

San Sebastianサンセバスチャンは、コンチャ湾という大西洋の美しい湾沿いに栄える街。旧市街と新市街に別れており、街並みはとても近代的。今日・明日と2泊する宿は新市街に、そして今夜のお楽しみ、タパスやピンチョスが楽しめる立ち飲みバル街は旧市街にあります。
宿の周辺はちょうどショッピングストリートになっていて、すぐ目の前には大きなショッピングセンターもあり、センター内のスーパーマーケットには、ミネラルウォーターやら、お土産やら、ピクニック用品の買出しやら、滞在中何度となく通い、大変お世話になりました。また、夜間もこのショッピングセンターの地下駐車場に車を停めることが出来たので助かりました。旧市街へも歩いて7,8分の距離、すぐ近くにはカテドラルもあり、雰囲気もよく立地も申し分無し、です。


HospedajeDonosti@B&Bただ、最初、その宿の場所がなかなか見つからず・・・通りの名前と番地を追っていくと、とあるマンションが。そしてそのマンションの表札一覧を見ると、5Fに「Hospedaje Donosti@ B&B」の文字が。そう、今夜のお宿です。どうやらマンションの一室を改装し、B&Bとして経営しているみたい。

←マンションの入り口。オートロックになっています。
インターフォンを押し、オートロックを解除してもらって5Fへ。経営者のリュズが笑顔で出迎えてくれました。

ダブルルーム×1、ツインルーム×1、トリプルルーム×1に、バスルームが2つ。ダイニング兼リビングでは、インターネットも自由に使えます。清潔でセンスのいいインテリアやリネンに女性陣はテンションアップ↑↑。しかも今回我々は、この宿の収容人数ぴったりの7名での宿泊なので、2日間貸切状態です。
これで1泊朝食付き1人30ユーロは本当にお値打ち。超オススメの穴場な宿なので、こちらにアドレスをメモ。

「Hospedaje Donosti@ B&B」Calle San Marcial, 33 5A
San Sebastian, Guipzcoa 20005 Spain

HospedajeDonosti@B&B

レセプション担当のリュズも、ハウスキーピング担当のアマリアも、2人ともとっても親切でいい人。
リュズは到着早々、周辺のオススメスポットや、美味しいバル情報など、地図であれこれ指し示しながら親切に教えてくれたし、日本からコンタクトの取れなかったワイナリーにも素早くネットで検索して連絡を取ってくれ、予約も入れてくれた。アマリアは私たちのために美味しいホットケーキをいっぱい焼いてくれたし、洗濯物を部屋干ししようかと思っていたら、「ぜーんぶ出して!」と言って、私たちの大量の洗濯物を全て洗濯干し場に干してくれ、さらにきれーいにたたんで積み上げてくれた(笑)。ほんと、私たちを含めて皆で共同生活をしているような、面白くて楽しい2日間でした。

きれいなお部屋で少し一休みし、ようやく日も暮れだしたので、いよいよこの旅のメインイベントの一つ、バル巡りに繰り出します!!早速、旧市街へGO!!


1軒目・GANBARA(ガンバラ)
日本の雑誌にもよく紹介されていたお店。自家製プチクロワッサンにイベリコ豚のハムなどを挟んだタパスがずらり。キノコがウリのお店らしく、カウンターには色とりどりのタパスと並んでフレッシュな茶色いキノコが山盛りに積み上げられている。

遂に皆で念願の夢が叶ったことを祝い、まずはビールで乾杯!!

そして、本場バル初挑戦のryoko、みっちゃん、私の3人で、勇んでキノコをオーダー。
確かに美味しかったものの、後でレシートを見てびっくり。キノコ、ものすごく高い。。。
GANBARA
右端が超お高いキノコのソテー。一皿14ユーロぐらい?


2件目・GANDARIAS(ガンダリアス)
リュズがオススメしてくれたお店。グラス売りのワインが充実。とりあえず頼んだタラやマッシュルームのフリットが絶品で、思わず他にも色々トライしてみたい!と思ってしまったお店。
・・・・・ですが、まだまだバル巡り序盤。ぐっと我慢して、次の店へ。
GANDARIAS
果敢に1人でオーダーに挑むyuka隊長。バル歴2年、オーダーも手馴れたもの!


3軒目・La Cuchara de San Telmo(ラ・クチャラ・デ・サン・テルモ)
ここも日本の雑誌でよく紹介されている、ワインの先生イチオシのお店。RIKIさんたちも昨年のバル巡りではこのお店がナンバーワンとのこと。
カウンターにタパスは一切並んでおらず、オーダーを受けてから作る温かい小皿料理を提供するスタイル。(というわけで、ここでは指差し作戦は通用しないので(笑)、メニュー名は事前にある程度把握しておくべし。)
「フォアグラのソテーりんごのピュレ添え」、「鴨の胸肉のアプリコットソース」など、フレンチのコースでメインの一皿になるような料理がどれも3ユーロ(500円)前後なのだから驚き!そして実際どれもとろけるような美味しさだから、さらにびっくり!!
La Cuchara de San Telmo
見た目にも美しい小皿の数々。やっぱりフォアグラには赤でしょ。この組み合わせ、ホントやばいです。。ボトルでオーダーしても7人で飲むとあっという間に空っぽ(笑)。


4件目・CASA TIBURCIO(カーサ・ティブルシオ)
バルの聖地、フェルミン・カルベトン通りに構える伝統料理店。バスクの食材を使ったクラシックなピンチョスが食べられるお店。ここで我々の盛り上がりは最高潮を迎える。。
CASA TIBURCIO

ここのシェフがすっごくいい人で・・・すでに閉店間際だったお店の片隅で静かに料理本を読んでいた彼。そこに寄って行く日本人のお邪魔娘たち。すると嫌な顔一つせずに、優しく料理本の説明をしてくれた。(何言ってるかは全然分からなかったけど。。(汗))
しばらくしてふとまた彼のほうを見ると、今度は日本の雑誌、Penを読んでいる!!もちろん速攻食いつくお邪魔虫。どうやらこのお店が掲載されている模様。そのさり気ないアピールが本当に可愛くて(笑)。
さらにしばらくすると、我々の前にお皿いっぱいの生ハムを差し出し、「どうぞ食べて。」と!!
「えー!!すごーい!」「ありがとう!!グラシャス!!」と、いたく感激する私たちの肩を優しくポンポンと叩き、「いいから、いいから。」というような笑顔。物静かでシャイなんだけど、ものすごーく優しくて、いい人さがにじみ出ているような人。私、ほんとこのシェフが大好き。

そんなこんなで店員さんともすっかり打ち解け、盛り上がってしまい・・・チャコリ(バスク名産、微発泡の白ワイン)祭り、勝手にスタート。

チャコリはこのように高ーいところから一気に注ぐのが流儀。含まれる微発泡の炭酸ガスがより生き生きとして爽快な飲み心地になるらしい。そして、なによりこのパフォーマンスによって、気分もまた一気に盛り上がる!
CASA TIBURCIO
注がれては


CASA TIBURCIO
飲んで・・・


CASA TIBURCIO
もう1杯!!(笑)


しまいには地元のお客さんをも巻き込んでの大盛り上がり(笑)。お店に不思議な一体感が生まれ(言葉は通じなくても心は通じる!みたいな)、なんとも温かく楽しいひと時を過ごしたのでした。最後はハグとビズの嵐で店を後にする私たち。あー楽しかった!

4軒周って、これだけ食べて飲んで1人25ユーロぐらい。人数が多かったので多少割安だったとは思うけれど、それにしたってやっすーい!!バル最高!!バル万歳!!

la concha bay

帰りは酔いを醒ましつつ、夜景が美しいコンチャ湾沿いの遊歩道をお散歩。記念撮影をお願いした通りがかりのおじさん3人組、「おいおい、どうやって撮るんだ?」「こうじゃないか?」「よし、オレが押すよ。」「せーの!」・・・・・なんてやり取りをしながら(?)、3人がかりでシャッターを押してくれる(笑)。そのレンズの向こうの私たちは、とびっきり最高の笑顔だったことは言うまでもありません。
| 旅行記(2008年バスク) |comments(8) | trackbacks(0) |
| 1/2PAGES | >>