表参道ヒルズに行ってきました。
さすがにオープンから10日以上経ったし、平日の夜だし、少しは落ち着いたかな・・・
と思って行ってみたのですが、混み具合はこんな感じ。
飲食店は若干混んでいましたが、これぐらいなら問題なくお店を見て周れます。
表参道ヒルズの特徴として、各フロアが表参道の緩やかな勾配に合わせたスロープでつながっているというのを
聞いていたのですが、なるほど、同じフロアでも少しずつ
傾斜が下がって(もしくは上がって)いきます。
また、各店舗には上の写真のような番地みたいなものが
付いているので、フロアマップと照らし合わせれば、
行きたいお店が分かり易いようになっていました。
会社帰りだったので一通りさらっと見ただけですが、また
ゆっくり訪れたいです。
そして、その斬新な建物に隣接する、同潤会アパートが再現された「同潤館」。
先日、テレビの特集で安藤忠雄さん自らが表参道ヒルズを案内していました。
安藤さんのこだわり、そして、ご自身がかつて深く感銘を受けていた同潤会アパートの
佇まい、それを残したいという安藤さんの思いと、新しく快適なものを求める住人の方々との葛藤と話し合い、そしてようやく実現した「再生」について語っていらっしゃいました。
意外にもあのアパートを残すことに反対の意見もあったのですね、全然知りません
でした。
でも、言われてみれば確かに80年前の間取りや天井の低さは、今の生活にはまるで
そぐわないだろうし、私達のような通りすがりで景観を楽しむ者にとっては良くても
そこで生活してきた人たちには色々な苦労や思いがあるのでしょう。
それを、何度も何度も話し合いを重ねることによってようやく実現したこの「同潤館」には
それに関わる本当に様々な人の様々な思いが詰まっているのだろうな・・・と思うと
とても感慨深いものがありました。
また、安藤さんがおっしゃっていた、「"喪失"ではなく
"再生"でなくてはならない」という言葉。とても心に響きました。
世界が認める一流の建築家である安藤さんは、その
建築物に対するコンセプトやそれを具現化するに至る
までのプロセス、全てにおいてが一流な方なんだろうと思います。
こういう方の手にかかれば、今問題になっている
茅ヶ崎のサザンビーチマンション計画のようなことにはならないんだろうなぁ・・・と思ったり。とにかく色々なことが頭と心に浮かび
ました。
今はまだ真新しい部分もあったりして、以前の同潤会アパートの面影どおりという
感じではないけれど、何年後かには以前のように蔦が絡まり、皆の記憶と思い出に
つながる同潤館として「再生」するそうです。