お久しぶりの、そして今年最後のワインセミナーのテーマは、ずばり「ピノ・ノワール」。
私も好きな品種の一つ。以前は、赤ワインなら、とにかく、どっしり、しっかりした(そして樽香も付いているような)フルボディのワインが美味しいと思っていましたが、ワインのことを色々知るにつれて(そして歳を取るにつれて??)、程よい酸味と渋みのある繊細なワインが美味しいなぁと思えるようになりました。もっと以前だったら、赤より断然白という時期もあったし(というか、赤ワインが飲めなかった・・・)こうやって振り返ってみると、食べ物もそうだけど、飲み物の嗜好もどんどん変わっていくものなんだな。。
さて、ピノ・ノワールといえば、伝統的な産地はブルゴーニュ。ですが、最近では世界各地で良質なものも育てられているので、今日は各地のピノ・ノワールを飲み比べ。
まずはブルゴーニュ、そして、イタリア、ドイツ、ニュージーランド、チリ、オーストラリアの6種をテイスティング。基本のブルゴーニュを軸にして飲み比べてみると、それぞれの特徴が顕著に現れます。
この中で今回評価が高かったのが、ニュージーランドの「マルボロ・ケーブルベイ・ヴィンヤード・ピノ・ノワール2007(カリー)」。ブルゴーニュに負けず劣らず、ピノの繊細さと華やかさ、味の複雑味も兼ね備えていながら、市場価格1,800円程度というお値打ちワイン。デイリーワインに一押しのピノ・ノワールです。
・・・・・と、ここまでは前哨戦(?)。今日はクリスマススペシャルとして、先生からとっておきのピノ・ノワールのプレゼントが!!
なんと、フィリップ ルクレールの「ジュブレ・シャンベルタン1988」のコルクが開きました!
つまり、ジュブレ・シャンベルタンの20年熟成ものです。先生が生産者から直接プレゼントされたものだそう。
以前の実験ワイン(笑)と違って、温度管理もしっかりと、ワインセラーでずっと保管されていたもの。先生曰く、状態は最高、とのこと。しかも、これ、マグナムボトル(1.5Lサイズ)なんですよ!!
もう、先生の嬉しそうな様子から、このワインが非常に貴重でハイクオリティなものだということが分かります。(そして、時価は、、一体いくらなんでしょ?!)グラスもちゃんと、リーデルのブルゴーニュグラスでいただきました。最高級のピノ・ノワールが熟成すると、こういう味になるのか・・・・・枯れた、とか、紅茶のような、とか、そんな表現もこのワインならぴったりくるというか。。熟成って、こういうことなんだな。。
皆でうっとりと、最高に幸せな気持ちになりながら、最高のワインを味わせていただきました。
そして、ワインのお供に生ハムもカットして下さいましたよ。
さすが先生、慣れた手つきで上手にカットされます。
あっという間に大皿いっぱいの生ハムの花が・・・・・
圧巻!思う存分いただきました。(幸せ〜!!)
とびきり上等な美味しいワインと美味しい生ハムで、しばし、至福のひと時。
人をこんな幸せな気持ちにさせてくれるワインって、やっぱりすごい(笑)。そして、その幸せや愉しみを惜しみなく分け与えて下さる先生に、感謝、感謝です。
そんな幸せの余韻を引きずりつつ、その後は我が家で軽くクリパ。ジュヴレ・シャンベルタンは無理だけど(笑)、今日はちゃんと、スパークリングワインじゃなくて、シャンパンを用意。
一足早いクリスマスに何度も乾杯!!
今日も美味しくて幸せな一日でした。